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記事一覧

2010年05月30日(日)
日本脳炎予防接種で、ワクチンの予約が不要になりました。

 従来、日本脳炎予防接種を受けるためには、保健センターに対する接種の申込と医療機関に対するワクチンの予約という2つの手続きが必要でした。
 平成22年4月より、3歳児に日本脳炎の接種券と予診表が個別に配布されるようになったのを機に、当院では日本脳炎ワクチンを常備するようにしましたので、今後はワクチンの予約は不要です。接種券、予診表、母子手帳があれば、いつでも接種できます。
 なお、4歳以上~7歳半未満の日本脳炎1期(1回目、2回目、追加)に該当する年齢層には、接種券と予診表は配布されませんので、ご注意ください。この年齢層の接種希望者は、今まで通り保健センターに申込んで接種券と予診表を受け取ってください。

2010年05月25日(火)
若桜町では、女子中学生に対して子宮頚がんワクチン(サーバリックス)の助成が始まりました。

 若桜町では、町内の女子中学生(1,2,3年生)に対し、子宮頚がんワクチン(サーバリックス)1回につき5,000円の助成が始まりました。
 子宮頚がんワクチン(サーバリックス)は、ヒトパピローマウィルスの感染を防ぐことによって、子宮頚がんの発症を予防します。
 まだウィルスに感染していない10歳代の方に接種するのが最も勧められますが、20歳代、30歳代の方にも有効です。
 ワクチンは3回接種で、値段がかなり高い(3回で45,000~50,000円)ため、まださほど普及していません。
 子宮頚がんは、20歳代、30歳代の方によく発症します。このがんでは、死亡するか、命が助かってもこどもを産めない体になることが多いので、ぜひこのワクチンでがんの発症を予防してください。

2010年05月14日(金)
日本脳炎予防接種で接種券と予診表が配布されるようになり、接種が受けやすくなります。

 日本脳炎予防接種では、数年前より接種券と予診表の配布が中止され、接種を希望される方は、一定の手続きをした上で接種を受けていました。
 この度、八頭町と鳥取市では、3歳児に日本脳炎の接種券と予診表が配布されるようになり、接種が受けやすくなりました。
 公費で日本脳炎予防接種1期が受けられる3歳~7歳半未満の方のうち3歳児以外には接種券と予診表が配布されませんので、この年齢で日本脳炎予防接種を希望される方は、手続き(保健センターでの接種申し込み)をされた上で、接種を受けてください。
 当院では、ワクチンの予約はいりません。接種券、予診表、母子手帳をお持ちの方は、すぐにでも接種できます。

2010年04月11日(日)
八頭町のインフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチンに対する助成が3,000円に上がりました。

 八頭町では、平成22年4月より、インフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチンに対する助成が3,000円(従来は2,000円)に上がりました。2,000円の助成券をお持ちの方は、保健センターで新しい助成券に替えてください。
 インフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチンは、製造本数に対して接種希望者が遥かに多くて、現在のところ相当長い待ち時間が生まれています。しかし、ワクチンメーカーが今年に入ってから増産体制に入っており、本年度の10月には待ち時間はゼロになる見込みです。既にインフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチンの接種を申し込まれ、ワクチンの入荷をお待ちの方は、待ち時間が予定より大きく短縮されます。

2010年04月08日(木)
日本脳炎予防接種で、途中まで旧ワクチンを受けている人に新ワクチンが使えるようになりました。

 従来、日本脳炎予防接種は、旧ワクチンで始めた人は最後まで旧ワクチンを使うことになっており、一人の人に新旧ワクチン両方を使うことは認められていませんでした。しかし、日本脳炎の旧ワクチンの在庫が日本になくなったため、日本脳炎の旧ワクチンで予防接種を始めた人は、それ以上予防接種が進められない、という困った事態が生まれていました。
 この度、厚労省の指針で、旧ワクチンで日本脳炎予防接種を始めた人にも新ワクチンが使えるようになりました。
 具体的には、日本脳炎予防接種の1期初回の1,2回目を旧ワクチンで受けた人は、約1年後の1期追加を新ワクチンで受けることができます。また、1期初回の1回目を旧ワクチンで受けた人も、2回目を新ワクチンで受けることができます。
 ただし、9歳~13歳未満に受ける日本脳炎2期には、今のところ新ワクチンは使えません。
 詳しくは、当院(☎0858-72-0100)にお問い合わせください。


 

2010年04月04日(日)
小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)は三種混合ワクチン、インフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチンと同日同時に接種できます。

 平成22年2月に日本での接種が始まった小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)は、接種スケジュールがほぼ同じため、三種混合ワクチン、インフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチンと同日同時に接種できます。
 インフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチンは、未だ予約されてから接種までの待ち時間が長くて接種日を計算できませんが、小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)は、予約されればすぐに入荷しますので、三種混合ワクチンとの同時接種が可能です。
 同日同時接種により、接種の回数を大きく減らすことができます。
 インフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチンは、今年に入ってメーカーが増産体制に入っており、本年度末には待ち時間がゼロになる見込みです。そうなりますと、この3種類のワクチンが、同日同時に接種できるようになります。
 三種混合ワクチンは無料で予約は要りませんが、小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)、インフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチンは共に有料で、予約が必要です。
 詳しくは、当院(☎0858-72-0100)にお問い合わせください。

2010年03月30日(火)
小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)が接種できるようになりました。

 小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)が、平成22年2月より接種できるようになりました。
 肺炎球菌は小児にとって、インフルエンザ菌とともに最も重要な細菌で、髄膜炎、肺炎、中耳炎等を起こします。特に、小児の髄膜炎を起こす菌としてはインフルエンザ菌(約60%)に次いで多く(約30%)、この2つの細菌で小児髄膜炎の原因菌の約90%を占めています。
 インフルエンザ菌については、約1年前よりヒブワクチンとして接種が始まっています。
 アメリカでは、約10年前に小児用肺炎球菌用ワクチンの接種が始められており、その有効性と安全性については証明されています。
 大変紛らわしいのですが、数年前より日本で接種が始められた成人用肺炎球菌ワクチンは、小児には使えません。
 小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)は、インフルエンザ菌ワクチン(ヒブ)と同じく、以下の通り、年齢によって接種回数が違います。

①生後2~6カ月 約1カ月の間隔で3回、約2カ月後に1回(計4回)
②生後7カ月~12カ月未満 約1カ月の間隔で2回、約2カ月後に1回(計3回)
③1歳~2歳未満 2カ月以上の間隔で計2回
④2歳~9歳 1回のみ

 小児用肺炎球菌ワクチンには今のところ助成はなく、すべて自費で、接種には予約が必要です。また、このワクチンは生後3カ月より始まる3種混合ワクチンとほぼ同じスケジュールで進められますので、3種混合ワクチンとの同日同時接種が勧められます。小児用肺炎球菌ワクチンは、接種を申し込まれてから接種までの待ち時間がほとんどありませんので、計画的に接種を進めることができます。
 接種をご希望の方は、当院窓口でお申し込みください。

2010年03月09日(火)
旧式の石油ストーブによるやけどが目立ちます!

 旧式の石油ストーブ(電源の要らないストーブ)によるやけどがよく起きています。
 旧式ストーブのよるやけどをする子の年齢は、つかまり立ちを始めた乳児期後半~1,2歳です。この年齢の子は、やけどを避けようとする判断力がなく、また体を熱い物から離す反射神経が未熟なため、やけどの被害が大きくなります。判断力のある年齢の大きな子でも、つまづいた拍子に手がストーブに触れることがありますので、ガードがあってもあまり役に立ちません。
 小学生以下の年齢のこどものいる家庭では、旧式の石油ストーブを使わない方が賢明です。旧式の石油ストーブは、停電でファンヒーターが使えない時のために、保管しておいて下さい。
 やけどをしたときは、流水で10~20分位冷やしてから、やけどの部位を濡れタオルで覆って受診してください。  

2010年03月07日(日)
熱は、病気に勝つための大きな武器です。

 こどもの病気の症状で最も多いのは、発熱です。
 体に、細菌やウィルスが侵入すると、血液の中の白血球が戦って取り除こうとします。その情報が脳に伝わると、脳は体に対して熱を出すように命令します。
 熱のために、細菌やウィルスが弱くなり、白血球が取り除きやすくなります。熱のために、病気が早く治るわけです。
 また、熱には、病人の安静を保ち、病気を早く治すという役目もあります。
 ただ、熱には、苦しくて睡眠や食事が十分取れない、水分の摂取が十分でないと脱水になりやすい、というような弊害もありますので、そのような時には、解熱剤(座薬、頓服)で熱を下げた方がよいでしょう。
 熱が出ても、多くの場合急を要することはありません。元気だったり、すやすや眠っている場合は、一晩様子をみても心配いりません。

2010年02月17日(水)
下痢があっても下痢止めを使わないのが、最近の医療です。

 ウィルス性胃腸炎が、流行しています。主な症状は、嘔吐、下痢、発熱です。
 以前は、下痢があれば下痢止めと相場が決まっていました。下痢の時には、腸が普段より活発に動いて腸の内容物を早く外に出そうとします。下痢止めは、腸の動きを抑えて下痢を減らそうとする薬です。
 最近の学会の考えは、下痢は腸の中の有害な物(ウィルス、細菌、毒物等)を早く体の外に出して自分の体を守ろうとする働きですから、下痢止めで邪魔をしてはいけません、ということです。下痢を止めることで、有害物を長く腸の中に留めてしまう可能性があるのです。
 そこで、最近特に小児科では、下痢止めの代わりに整腸剤と食事療法で治療することが多くなっています。整腸剤は、下痢を直接抑える薬ではありませんが、下痢の時に傷んだ腸の粘膜からの栄養の消化吸収を助けます。
 下痢があるのに下痢止めを出さない医者は、決して藪医者ではありません。