インフルエンザ菌b型は、主に5歳未満の乳幼児に髄膜炎、肺炎等の重篤な感染症を起こす細菌です。同じ名称を使うために大変紛らわしいのですが、冬に流行するインフルエンザを起こすウイルスとは、全く別の微生物です。髄膜炎は0歳児、1歳児に多く、日本では毎年約600人の小児が発症し、その内約5%が死亡、約25%に後遺症が残ります。小児細菌性髄膜炎の半数以上が、インフルエンザ菌b型によって起こります。海外では、インフルエンザ菌b型ワクチンの接種が積極的に行われており、髄膜炎の患者数は減ってきています。
このワクチンは、生後2か月以上5歳未満なら接種できますが、年齢によって接種回数が違います。小児髄膜炎を予防するために、特に0歳児、1歳児にこのワクチンを接種されることをお勧めします。
今のところ、このワクチンには公費の助成はなく、すべて自費で、接種には予約が必要です、詳しくは、当クリニックにお問い合わせ下さい、