今年の春~夏に鳥取市でおたふくかぜが流行しました。最近、八頭郡でもおたふくかぜが発生し、徐々に広がっています。
おたふくかぜはウィルスによる感染症です。感染力が強く、保育園、学校で流行します。耳の下が腫れて痛いのが代表的な症状です。食べ物をかむと痛みが増します。おたふくかぜには特効薬がなく、日にちがたてば治る病気です。発症後5日経てば、再登校(園)できます。
おたふくかぜが怖いのは、合併症が多いことです。髄膜炎が最も多く、おたふくかぜ20人に1人が発症すると言われます。その他にも、脳炎、難聴、膵炎、睾丸炎(不妊症)、乳腺炎、流産等怖い合併症が多く、できれば予防したい病気です。
予防にはワクチンが有効です。4~5年の間隔で2回接種します。1回の接種では十分な免疫ができず、しかも免疫効果が長続きしませんので、2回の接種が必要です。今のところ、接種には公費助成がありませんが、ぜひお勧めします。
当院では、おたふくかぜ予防接種に予約は要りません。診療時間内でしたら、何時でも接種できます。