日本では毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、内約3千人が死亡します。20~40代の若い世代が中心です。2013年に小学6年生~高校1年生への定期接種が始まりましたが、同年の子宮頸がんワクチンの副反応を強調した報道番組の影響で接種は無料のまま勧奨が中止となりました。以来、日本での子宮頸がんワクチンの接種率は1%以下と低迷を続けています。ちなみに、2007年のオーストラリアの接種率は約80%です。
子宮頸がんワクチンの有効性は国際的に証明されていて、副反応も日本の報道番組が強調したほど強くありません。その証拠に、日本以外で接種にブレーキをかけた国はありません。
子宮頸がんワクチンの接種を受けるためには以下の手続きが必要です。
①保健センターに接種を申し込み、接種券、予診票を受け取ります。
②医療機関に接種の予約をします。
③年齢の確認:無料で接種が受けられるのは小学校6年生~高校1年生の女子です。ただし、接種は3回で、最短で4か月かかりますので、遅くとも高校1年生の11月中に接種を始めないと3回接種ができません。