ウィルス性胃腸炎が、流行しています。主な症状は、嘔吐、下痢、発熱です。
以前は、下痢があれば下痢止めと相場が決まっていました。下痢の時には、腸が普段より活発に動いて腸の内容物を早く外に出そうとします。下痢止めは、腸の動きを抑えて下痢を減らそうとする薬です。
最近の学会の考えは、下痢は腸の中の有害な物(ウィルス、細菌、毒物等)を早く体の外に出して自分の体を守ろうとする働きですから、下痢止めで邪魔をしてはいけません、ということです。下痢を止めることで、有害物を長く腸の中に留めてしまう可能性があるのです。
そこで、最近特に小児科では、下痢止めの代わりに整腸剤と食事療法で治療することが多くなっています。整腸剤は、下痢を直接抑える薬ではありませんが、下痢の時に傷んだ腸の粘膜からの栄養の消化吸収を助けます。
下痢があるのに下痢止めを出さない医者は、決して藪医者ではありません。






